インテリア

アルネ・ヤコブセンの洗練された北欧デザインの家具・プロダクト14選

セブンチェアを知っていますか?

世界的ベストセラーで、アルネ・ヤコブセンの代表的な作品です。

Mai
Mai
アルネ・ヤコブセンの作品は、名前を知らなくとも一度は目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

シンプルながらも洗練されたデザインのチェア。

今回は、アルネ・ヤコブセンの家具・プロダクトについてご紹介していきます。

アルネ・ヤコブセンとは

アルネ・ヤコブセンはデンマークを代表する建築家です。

デンマーク国立銀行や市庁舎、集合住宅、学校、ホテル、図書館など、数多くの設計で知られています。

その中で、アルネ・ヤコブセンが設計したSASロイヤルホテル(現・ラディソンブルーロイヤルホテル)は、自らが全てをデザインすることにこだわりました。

建物はもちろん、家具、照明、建具、カラトリーなど。

ありとあらゆるデザインを手がけ、数々の名作を生み落としました。

アルネ・ヤコブセンの作品と知られるエッグチェア、スワンチェアなどは、ホテルの設計に際してデザインされたものです。

また、プロダクトデザインもとても有名で、家具、照明、時計、カラトリーなど、数多くの作品を残しています。

 

アルネヤコブセンの作品

チェア

デンマークを代表する家具メーカー、フリッツハンセン社が生産・販売しています。

セブンチェア

1955年に製造販売されて以来、今もなお世界中で愛されている椅子のひとつ。

アリンコチェアをベースにシェルの幅を広げるなどの改良を施し、さらに座り心地を増し誕生しました。

くびれに幅を持たせることで、より安定感を出し、緩やかなカーブで座面と背面を繋げています。

人気の秘密は飽きがこないシンプルなデザイン。

置く場所を選ばないことも魅力です。

また、かたち、素材、カラーのバリエーションが豊富で様々なテイストに合わせることができます。

アリンコチェア


絞った腰のラインと細長い脚が特徴。

世界で初めて座面、背面が一枚の三次元形成合板で作られたモデル。

そのくびれたフォルムと細長い脚がアリを連想させることから名付けられました。

背面と座面を一体化させるために、合板の折り曲げにクラック(ひび)が入らないようにくびれを設けて、柔軟性を持たせたデザイン。

1952年に登場して以来、半世紀を過ぎても新鮮で古さを全く感じさせない普遍のデザイン。

座面の素材にはピーチ材とメープル、ダークステインドオーク材があり、カラーも12色あり、バリエーションも豊富です。

エッグチェア


腰掛けると身体全体が椅子のシェルに囲われ、座るとすぽっと包まれるような感覚に。

外部の雑音をシャットアウトすることができ、くるりと向きを変えることで移動せずに自分の世界に浸ることもできる。

ホテルのロビーに置かれる椅子としてデザインされました。

ロビーというパブリックスペースにいながら卵の殻に包まれた自分だけのスペースを確保できる優れもの。

シェルの張り地の下に発泡材を使用した手法と、ユニークで唯一無二の独特の形状が特徴で、大人が十分に横になれるソファです。

スワンチェア


白鳥が羽ばたく姿を思わせるその美しいフォルムから名付けられました。

エッグチェアと共にSASロイヤルホテルのためにデザインされ、ラウンジ向けにデザインされたチェア。

当時の製造技術を駆使し、曲線のみで構成された形状は革新的です。

お部屋の素敵なオブジェにもなりそうです。

ドロップチェア


丸みを帯びた雫型のドロップチェア。

ファブリックやレザーの張り地も可能で、柔らかい曲線の座面、スッキリとした細い脚部から構成されています。

ポップで軽快な印象を与えてくれます。

スマートな形状は、用途や置き場所を選ばず、リビングやダイニングはもちろん、子ども部屋、オフィスなどにも使用することができます。

グランプリチェア

グランプリチェアは、ミラノ・トリエンナーレでグランプリを受賞したことが名前の由来なのだそう。

背を広く、座も身体のラインに合わせた曲線の形状にしたことで、座り心地が向上しました。

座面も脚も全てが木製で、温かみのあるチェアです。

 

テーブル

エッグテーブル


1952年にデザインされ、卵型の天板に3本の脚を持ちます。

とてもスリムな形状で、デスクとしてもダイニングテーブルとしても多用途で使用することができます。

シンプルで軽快な印象で、他の北欧デザインのチェアとも組み合わせやすくなっています。

 

照明

1874年創業のデンマークの照明メーカールイスポールセン社が生産・販売しています。

AJテーブル、AJフロア


AJテーブル・AJフロアは、コペンハーゲンにあるSASロイヤルホテルのためにデザインされた照明です。

AJテーブルのシェードは上下に75度に可動可能で、必要に応じて光を的確に当てることができます。

また、AJフロアは、直線による印象的なデザインでシェードは90度可動します。

双方ともに、鋭いフォルムのスタイリッシュなデザインの照明で、空間を美しく演出してくれます。

AJロイヤル


AJロイヤルもコペンハーゲンにあるSASロイヤルホテルのためにデザインされた照明です。

簡素で上品な半球形のフォルムを持ちます。

シェード上部にあるルーバーは、光を美しく反射・拡散させ、天井面にも向けてやわらかな光を放ちます。

スッキリとしたデザインの照明で、リビング、ダイニング、寝室など、さまざまなお部屋で使用できます。

 

時計

テーブルクロック ステーション


デンマークの鉄道の駅で使われるクロックにこのデザインが選ばれ、国内の鉄道駅にヤコブセンのデザインが広く普及したことが名前の由来。

元々は、デンマーク最大手の電機機器製造会社のラウリッツクヌーセンのために手がけられました。

視認性の高い、誰が見ても一目で時間がわかる、シンプルで飽きの来ないアラビアインデックスのクロックです。

バンカーズクロック


アルネ・ヤコブセンがデンマーク国立銀行を設計した際に、家具などと一緒にデザインしたウォールクロックです。

時計のインデックスが12個のブロックで構成されています。

よく見ると、12ブロックの1つが黒く塗られており、時間の遷移により、1ブロックずつ外側に移動していることがわかります。

黒く塗られた12のブロックを線で結ぶと、そこには螺旋が現れ、絶え間ない時の流れを表現しているのだとか。

モダン・スタイリッシュなお部屋にもぴったりです。

 

食器など

シリンダーラインシリーズ


1967年に発売されたテーブルウェア。

ステンレスの単純な円筒形であることが特徴です。

つなぎ目の全くない、徹底したディテールの美しさを感じられます。

現在も、北欧デザインの名作として受け継がれています。

デザインレターズ+アルネ・ヤコブセン


アルネ・ヤコブセンにより設計された、代表作の一つである、デンマークのオーフス市庁舎。

その内部サイン用として開発されたこだわりの文字(A〜Z)。

これを用いて、デンマークのブランドDESIGN LETTERSがライセンス認可を受け、素敵なプロダクトとしてよみがえらせました。

とてもおしゃれで、食器として使用できるのはもちろん、お部屋のインテリアにもなるアイテムです。

AJカトラリー


1958年、アルネ・ヤコブセン SASロイヤルホテルのためにデザインしたカトラリー。

機能美を追求し、何度もスケッチを重ねたのだそう。

洗練された美しいデザインは、永く使用することのできる魅力ある作品です。

まとめ:たくさんの人に愛されるアルネ・ヤコブセンの作品

アルネ・ヤコブセンの洗練されたデザインの家具・プロダクト。

新鮮で古さを全く感じさせない普遍のデザインは、現在でも世界中でたくさんの人に愛されています。

ぜひ、あなたのお部屋にもアルネ・ヤコブセンの家具・プロダクトを取り入れてみませんか。